詩・その他


by superkavi

『パッション』


愛するということに
答えはない
愛したということにも

そしてきっと

という言葉の中にすらも

かつて死神がこう言った
神様は信心深い人にしか現れねえっていうだろ?
それに引き換え俺様は
貧乏人でも、金持ちでも、信心があろうと無かろうと
どんな善人にも、罪人の前にでも
きちっと現れるんだ
そんなに俺を嫌わねえでくれ

死の寛容さが死神のいうように万人のものならば
死は愛よりも人に近しい存在だ
我々を分け隔てなく愛してくれるのは
ひょっとしたら
死神かもしれない

でも我々は愛を持ってはいないから
昨日も今日もそして明日も
無いものをねだって生きている
愛を持たないから
死神だって、死だって
愛することはできやしねえ

遺伝子の二重螺旋は俺と君
どちらが欠けても存在し得ない
二つをつないでいるものを俺は
勝手に愛と名づけよう
愛でなくてもかまわない
君が見ているものと俺が見ているものが
違ったっていいんだ
つないでいるものを
愛と俺は名づけよう

螺旋が作るエナジーは植物の螺旋を経て
銀河の渦を形作る
死が二人を別つといえども
あの銀河の中心で俺達は死ぬことはない
新たに死神を仲人として

つながるということが
距離を越え、時を超え
死すらも超えていけるものだったならば
それを愛だと名づけても
俺はいいって思ってる
[PR]
by superkavi | 2007-06-03 20:42 |