詩・その他


by superkavi

『紅い薔薇』


互いの心に根をはって
咲いてくる花がある

咲いた花なら散るのが定め
散った花びら互いに撒いて
毒の花でも祝福を

悲しいときには涙を注いで
楽しいときにも涙を注いで
間引いた葉っぱを握り締め
今日もあしたも育てよう

青い薔薇なら祝福を
赤い薔薇なら救われる
黄色の薔薇でも薔薇は薔薇
たとえばそれが薔薇でなくても
あなたと二人で薔薇と呼ぶ

心をつないで咲く薔薇の
棘に心が裂かれても
互いのくちびる裂け目ふさいで
淋しく渇く二人の心に
そっと雨を降らせよう
あなたと二人で痛みに打たれて

赤い薔薇
その花言葉が愛であるのは
あなたと二人流した血潮で花弁の色が染まるから
互いの裂けた傷から流れる
二人の心の軌跡が織り成す
たった一つの
タペストリーなのだから
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by superkavi | 2007-06-03 21:09 |