詩・その他


by superkavi

『穢土情歌』


この世界を捨てて 汚濁にまみれるこの世界を嫌って
多くの人は星の彼方に 新しい世界を求めた
清浄なる愛を求めて


この世界で一番不幸でいるからそれを目印にしてと
僕に告げた君を探して この世界に這いつくばる


見捨てられた桜の樹の枝に 女が「怨みます」と
絶望が流れる河に 女が「探さないで」と
希望というネックレスを引き裂いて 男が「信じない」と
それがこの世界の様


もう諦めろと 白いカラスが歌うけれど
僕はまだ 世界一不幸ではないから大丈夫と言い聞かせ
君を探す


苦しむ君を思い 寂しさに打ち震える君を思い 
耐え難いこの世界の有様に 流した涙を宝石にして
君に渡そう
それはきっと 清浄なる愛の世界では手に入らない
深い色をたたえた たった一つの


今日も日が暮れる 悲しみの夜が来る 寂しさに震えても涙しても あきらめない

この寂しさがいつか 君と抱きしめ合うそのときに 
僕の心を詩ってくれるであろうから
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by superkavi | 2007-06-11 13:19 |