詩・その他


by superkavi

『キェルケゴール』


マフラーをくれた女がいた
下手だけれど一生懸命編んだの
というそれはお世辞にも上手くはなかったが
俺の心を暖めはした
一度も会うこともなくそいつは
他に好きな人が出来たからと消えた
俺たちは
はじめから解(ほつ)れていたに違いない


いっしょに暮らそうと
金はなかったが
俺は女にいった
あたしを殺す気?
とその女は俺を殺人者にしようとした
そいつは違う男と結婚するらしい
死んだのは
俺の心のほうだった


飛び込んだ女がいた
俺に飛び込まずに
レールが引き裂いたものが何か
俺は知らない
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by superkavi | 2007-06-12 01:58 |