詩・その他


by superkavi

『視線』



心の瑕(きず)を消せる消しゴムがあるのなら
きみのためにそれを買おう
埋めることのできるパテがあるのなら
きみのためにそれを買おう
瑕ついたあの頃に戻れる機械があるのなら
きみのためにそれを買おう

どこに行けば買えますか
買うのにどれだけいるのですか
何か資格がいりますか
そう願うのは愚かしいことですか


君の胸にそっと手を当て
静かに見つめることだけでも


それもかなわぬ境遇ならば


これらの思いを紙に書き
あなたに届けと
紙飛行機にして飛ばしてみた


思い届かぬ距離ゆえに
紙飛行機は地に落ちて
天気予報の言うとおり
雨が
きたいを濡らしていく


出来ることというならば
紙飛行機に傘差し出して
心の雨からかばうだけ
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by superkavi | 2007-06-12 23:47 |