人気ブログランキング | 話題のタグを見る

詩・その他


by superkavi

『流星群』


心が切り裂かれ涙は星になって
君は呟いたね 
何を愛していたのだろうと

星になった君の涙を 
僕が一粒指で弾いて
未来に零れる流れ星に変えた

満天の星空は君の美しい涙
とめどなく頬を伝う星たち

僕は呟いた 
それでも愛していたのでしょうと

君の嗚咽が星を創る 
僕がまた 
一粒指で弾くと
すべての涙が静かに未来に流れていった

漆黒の闇を見て 
愛はないのねと 
また涙を一滴流して君は

暗闇から月が君を照らしてこう諭した
暗闇の向こうに月は輝いているのだよと

僕は君の一粒の涙を指ですくい
口に含んで囁いた
泣きたいときは泣けばいい
君の涙が枯れないように
愛もまた 
枯れることはないのだから
by superkavi | 2007-06-09 15:02 |